診療グループ

循環器

小児循環器グループの紹介

聖マリアンナ医科大学病院では、先天性心疾患の胎児診断、手術および術前・術後管理、カテーテル検査・治療、不整脈に対する薬物療法やカテーテルアブレーション、重症心筋症や心筋炎に対するECMO治療、川崎病の急性期治療および冠動脈後遺症の管理に加え、成人先天性心疾患の診療も行っており、小児期に発症するほぼすべての循環器疾患に包括的な医療を提供しています。


-先天性心疾患-
聖マリアンナ医科大学病院は日本小児循環器学会の専門医修練施設に認定されており、川崎市内で唯一の複雑な先天性心疾患に対する外科治療やカテーテル治療を行っている施設です。多くの先天性心疾患の診療しており、現在先天性心疾患に対するカテーテル治療が毎年30例程度、外科手術は60例程度が行われており、患者数は毎年増加しております。
また2024年4月から心臓血管外科に先天性心疾患の手術のエクスパートである島田勝利先生が主任教授として就任され、難易度の高い手術もコンスタントに行われるようになっています。

-胎児診断-
胎児心臓病学会の胎児心エコー認定施設にもなっており、産婦人科医、小児循環器医が協力して胎児期の心疾患の診断・管理を行っています。重症例では出生前から新生児科医、心臓血外科医を加え出産・治療の計画が立てられ、出生直後から最適な治療がスムーズに行える診療体制が整られています。

-成人先天性心疾患-
昨今話題となることが多い成人先天性心疾患患者の増加に対応すべく、平成26年に成人先天性心疾患専門外来を小児科に開設しました。
令和6年4月には循環器内科でも新たに成人先天性心疾患外来を開設、小児循環器科、成人循環器内科、心臓血管外科が協力して診療する体制がより強固なものとなりました。今後も総合病院である利点を最大限に生かして多岐にわたる診療科連携を行い、トータルケアを提供してまいります。


-不整脈-
当院は川崎市学校心臓検診の三次検診施設に指定されており、多くの不整脈患者の診療を行っています。循環器内科と協力しWPW症候群や房室結節性頻拍症などの頻拍性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療も行なっています。また国立循環器病研究センターと協力し、QT 延長症候群やBrugada 症候群の遺伝子診断も積極的に行なっています。小児に対するペースメーカー挿入や植込み型徐細動器の植込み手術にも対応しています。

-心筋症・心筋炎-
心筋症・心筋炎による重症心不全患者を積極的に受け入れています。薬物療法のみならず、膜型人工肺治療(ECMO)や血漿交換治療、経皮的心肺補助法(PCPS)にも対応しております。

-川崎病-
川崎病は急性期の治療のみならず、初回治療が無効であった重症例の治療を行なっており、免疫グロブリン療法無効例に対してはインフリキシマブや血漿交換による治療を積極的に行っています。

冠動脈後遺症症例に対しては侵襲性の高い冠動脈造影検査ではなく、320列Area detector CTや3テスラ MRIを用いた侵襲度が低い先端的な検査を積極的に行い評価するように努めています。重度の冠動脈後遺症症例に対する冠動脈バイパス術やカテーテル治療の実績も十分あり、生涯にわたるトータルケアが行える体制が整っています。
2024年 診療実績

心臓超音波検査 約900件
心臓MRI検査 27件
トレッドミル心電図 22件
心臓カテーテル検査 32件
2024年先天性心疾患に対する手術実績
開心術30 非開心術6


開心術の内容
・心室中隔欠損症修復術 4例
・心房中隔欠損症修復術 9例
・ファロー四徴症術後の右室流出路再建と肺動脈弁置換 5例
・Fontan手術 1例
・Bentall手術 1例
・肺動脈形成術 5例
・Ebstein奇形に対する Cone手術1例
・肺動脈隔壁形成術+短絡手術 1例
・血管輪に対する修復術 1例
・大動脈縮窄症に対する修復術2例
・大動脈縮窄症に対する修復術+右肺動脈上行大動脈起始症修復術 1例

主な所属学会

日本小児循環器学会               日本小児循環器学会 修練施設
日本循環器学会                 日本成人先天性心疾患学会 連携修練施設
日本成人先天性心疾患学会
日本川崎病学会
日本先天性心疾患インターベンション学会
日本胎児心臓病学会
日本小児救急医学会 
日本集中治療学会
周産期新生児学会 など

スタッフ紹介

麻生健太郎 聖マリアンナ医科大学小児科学 教授・小児科副部長
      平成5年 聖マリアンナ医科大学卒業
      日本小児科学会専門医
      日本小児循環器学会専門医
      日本成人先天性心疾患学会専門医
      日本小児循環器学会評議員 専門医カリキュラム委員 委員長
      日本川崎病学会 運営委員
      日本成人先天性心疾患学会評議員
      川崎市学校心臓病検診判定委員会 委員長
      神奈川県養護学校心臓病検診 判定員



長田 洋資 聖マリアンナ医科大学小児科学 講師
      日本小児科学会専門医
      日本小児循環器学会専門医
      PALSプロバイダー


中野茉莉恵 聖マリアンナ医科大学小児科学助教
      胎児心エコー担当

渡邊康大  現在 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 小児循環器内科で研修中

水野将徳  聖マリアンナ医科大学小児科非常勤講師
      小児科学会専門医
      小児循環器学会専門医
      総合診療内科専門医
      毎週金曜日午後の小児循環器外来担当

心臓血管外科医師 紹介

島田 勝利(しまだ まさとし)
2002 年 3 ⽉ ⾼知医科⼤学卒業
2002 年 4 ⽉ ㈱ MEDIC MEDIA 「病気がみえる 循環器」他 執筆・編集
2004 年 4 ⽉ 東京医科⻭科⼤学医学部付属病院 初期研修医
2006 年 4 ⽉ 三井記念病院 外科 後期研修医
2009 年 4 ⽉ 国⽴循環器病研究センター ⼼臓⾎管外科 レジデント
2012 年 4 ⽉ ⻑野県⽴こども病院 ⼼臓⾎管外科 医⻑
2014 年 4 ⽉ 東京⼥⼦医科⼤学 ⼼臓⾎管外科 助教
2015 年 4 ⽉ 国⽴循環器病研究センター ⼩児⼼臓外科 医員
2020 年 4 ⽉ 京都府⽴医科⼤学 ⼩児⼼臓⾎管外科 後期専攻医
2021 年 1 ⽉ 東京⼥⼦医科⼤学 ⼼臓⾎管外科 助教
2022 年 1 ⽉ 東京⼥⼦医科⼤学 ⼼臓⾎管外科 準講師
2022 年 6 ⽉ 東京⼥⼦医科⼤学 ⼼臓⾎管外科 講師
2022 年 7 ⽉ 榊原記念病院 医⻑
2023 年 4 ⽉ 榊原記念病院 副部⻑
2024 年 4 ⽉ 聖マリアンナ医科⼤学 ⼩児⼼臓⾎管外科 主任教授

2024年学会発表実績

・第34回JCIC学術集会「以前に留置した Bare metal stentにSelf-expandable stentを重ねて留置し治療した2 症例」麻生健太郎

・第30回日本胎児心臓病学会学術集会「胎児期に肺動脈弁狭窄と診断された2症例」中野茉莉恵

・第127回日本小児科学会学術集会「学校内で発生した心肺停止に除細動器を迅速に使用し救命し得た不整脈源性右室心筋症の1例」渡邊康大

・第60回日本小児循環器学会学術集会シンポジウム「心臓MRI検査でのT1 mappingによる心筋性状評価と予後予測」麻生健太郎

・第60回日本小児循環器学会学術集会「外科的な治療介入が行われずに生存している重症Ebstein奇形の高齢者」岩川正彦 麻生健太郎 

・第60回日本小児循環器学会学術集会「両側肺動脈血栓塞栓症に対し体外循環式心肺蘇生法を行った2症例」渡邊康大

・第60回日本小児循環器学会学術集会「SGLT2阻害剤とアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬を導入した不整脈源性右室心筋症による小児の重症心不全症例」島田 和徳 麻生健太郎

・第44回日本川崎病学会学術集会「川崎病巨大冠動脈瘤症例の心臓MRI検査で認められるPerfusion defectの解釈~心臓MRI検査と冠動脈造影検査に差異が生じた症例からの考察~」麻生健太郎

・第33回日本小児心筋疾患学会・第43回日本小児循環動態研究会合同学術集会「SGLT2阻害剤とアンジオテンシン受容体・ネプリライシン阻害薬を導入した不整脈源性右室心筋症の心不全症例」麻生健太郎

・14th International Kawasaki Disease Symposium "A Pilot Study on Clinical Safety and Efficacy of Combination Therapy with Colchicine and Intravenous Immunoglobulin for Kawasaki Disease" Kentaro Aso

聖マリアンナ医科大学小児循環器班の沿革

聖マリアンナ医科大学小児科の小児循環器班は、昭和52年に黒川叔彦医師(当時助教授)によって創設されました。その後、平成7年からは村野浩太郎医師(当時講師)が班を引き継ぎ、平成23年からは麻生が班長を担当しています。
これまで、多くの医師が小児循環器班に在籍され研究業績を残してきました。現在はそれぞれの職場で活躍されています。

聖マリアンナ医科大学 小児循環器班のOB・OG
黒川叔彦    豊川達記    水野将徳
大山 学    後藤建次郎   升森智香子
森内久夫    有馬正貴    桜井研三
村野浩太郎   都築慶光    紺野 愛
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