小児病棟として、病院入院棟5階南病棟に総合周産期母子医療センター(新生児集中治療室(NICU)を含む)、同5階西病棟に小児科病棟、外科系小児病棟が配置され、年齢、疾患、必要な医療に応じた診療を提供しています。入院に際しての手続き、注意事項などは聖マリアンナ医科大学病院ホームページをご覧ください。
病棟では、複数の小児科医、および必要に応じて専門分野の医師がチームを形成し、診療を行っています。チーム医療により、多様な小児疾患への適切な対応、患者様、そしてご家族へのより細やかな配慮を目指しています。
病棟には日本医療保育学会認定医療保育専門士の資格を有する保育士が常勤し、患者様へ遊びなどを提供しながら、入院生活中の保育を支援します。また、小児科には臨床心理士も所属。患者様とご家族の不安や心配に個別に対応しています。病棟には明るく広いプレイルームがあり、おもちゃや工作用具などが清潔な状態でたくさん準備されています。このプレイルームは、毎朝、主に長期入院中の患者様とスタッフによるラジオ体操が行われたり、ひな祭り、七夕、夏祭り、クリスマス会など、季節に応じたイベントが開催されたりする、こどもたちの笑顔があふれる大切な場所です。
長期の入院を要する患者様のために院内学級(川崎市立稗原小学校・川崎市立菅生中学校)を設置しています。退院後の復学の支援にも取り組んでいます。
患者様の身体的、精神的、あるいは社会的な回復を目的として、ハンドラーとともに動物に触れ合い、その効果を評価することを動物介在療法と呼びます。
医師または看護師の要請に応じ、患者個人にあった治療計画を立案し実施されます。対象は個人であり、定期的に活動を行う事で治療効果を上げていく補助療法です。
聖マリアンナ医科大学病院は、2015年以降、社会福祉法人日本介助犬協会より貸与された勤務犬による動物介在療法に取り組んでいます。スタンダードプードルの初代のミカ(オス)、2代目モリス(オス)は引退し、現在はゴールデンレトリバーのハク(オス)が活躍中です。ミカとモリスの8年間の任期で、動物介在療法は421名の患者様を対象として行われ、ベッドサイドへの訪問回数は2021 回にも及んでいます。小児でも7年間で合計49名の患者様に対し、355回の動物介在療法を行いました。ハクは、毛が白くて上品な雰囲気で、温和な甘えん坊、人と接するのが大好きな犬です。ぜひハクと一緒に動物介在療法を行ってみませんか?