研究グループ

アレルギー

MISSON

1.“教育こそすべて”を最優先とする
 すべての医師が標準医療を身につけるトレーニングを提供します。

2.外来診療のプロフェッショナルを目指す
 細やかなサポートにより、標準治療を提供できるプロフェッショナルを目指します。

3.リサーチマインドを持ち続ける
 日常診療から絶えず課題を見いだしていくことを目指します。

教育指導方針

アレルギー学会専門医(小児科)を取得できます。
 当病院はアレルギー学会の研修施設に認定されており、一年以上の研修と外部セミナーを受講することで、
 5年間の学会在籍後にアレルギー学会専門医(小児科)の受験資格を取得することが出来ます。

結果よりも過程を重視した教育を行います。
 研修では、結果(治療)が正しいことを確認することよりも、そこまでに至る過程が正しいかどうかを十二分に評価します。
 過程(フォーム)が正しければ、結果は自ずと正しいものとなります。
 しかし、フォームが間違っていても、偶然結果が正しいことはよくあります。

 しかし、そのような「臨機応変」の医療は実は偶発的要素が大きく、確実性に欠けます。
 外来診療において、どんな処方をしたかよりも、どのような説明をしたか、どのような考え方をしているかを
 丁寧にスタッフ間で評価していきます。患者・家族・他医師に最高のアレルギー医療・情報を提供するために
 研鑽を積むことを大切にします。各々が個人の都合・力量に応じて技術を習得するのではなく、
 やる気に満ちあふれてなくても、マイペースでも、時間がなくても成長できる!こういうトレーニングを提供します。

できないということをワクワクと楽しめるようにしよう
 今できないことは、伸びる可能性があるということであり、絶望ではなく希望です。
 漫然とのぞむのではなく、自分がどこまでわかっていて、どこからがわかっていないのかを絶えず振り返り、
 自分の成長できる部分を探していくようにします。

やっていることを“前向き”に否定しよう
「今までこれでやってきました。」「これまでの治療で困ってないからいいんだ」、
 日進月歩の医療の世界ではこのような経験則が、新規の考え方を導入していく上で障害になってしまうことすらあります。
 自分の医療をたえずみつめなおすこと、新しい考え方に対応する姿勢を保ち続けることが大切です。

国際的なスタンダード医療を提供
 国際的に標準的な治療を提供できるようにします。型にはまった医療を重視するため、少々、窮屈かもしれません。
 ただ、正しいフォームを身につければ早い時期からトップレベルの医療が提供できるようになります。
 しかも、その日から可能です。日々の診療に疑問、課題を持つことができれば、こちらからEBMを提供します。
 空気を吸い込むようにエビデンスを吸収できることを目指しています。

アウトプットを習慣づける
 せっかく最新のエビデンスを吸収しても、あっという間に忘れてしまいます。
 それを避けるために、インプットした情報をなるべく早くアウトプットするという習慣を身につけていきましょう。
 若手ドクター、同僚、スタッフ、患者さんに対して、早く何度もアウトプットすることで知識が固定化します。
 そういう習慣を身につけて頂きます。

臨床研究に取り組む姿勢
 日々の診療から絶えず解決されていない課題を見いだし、それについて自ら検討するというリサーチマインドを持つ施設を大切にします。

研究テーマ

1.「治すアレルギー治療」アレルゲン免疫療法の治癒に至るメカニズムの解明
2.果物アレルギーの診断における免疫学的パラメーターの検討
3.新生児・乳児の新規の沐浴指導の開発


その他、日常診療において疑問に思ったことを、どんどんと検討していくことを目標にリサーチマインドを追及していきます。

業績(過去5年 アレルギー関連)

・犬尾千聡, 森雄司, 近藤康人, 田中健一, 中島陽一, 川井学, 山脇一夫, 木村守, 柘植郁哉, 宇理須厚雄, 卵白未摂取アトピー性皮膚炎乳幼児に対するオボムコイド減量加熱全卵ベピーフードの安全性, 日本小児アレルギー学会誌, 31(2),135-140

・井上瑶子, 佐藤さくら、海老澤元宏, 急増中!,大人の食物アレルギー, 診断と治療社, 105,5,607-614,2017

・Inuo C.,Kondo Y.,Tanaka K.,Nakajima Y.,Nomura T.,Ando H.,Suzuki S.,Tsuge I.,Yoshikawa T., Urisu A.; Japanese Cedar Pollen-Based Subcutaneous Immunotherapy Decreases Tomato Fruit-Specific Basophil Activation, Int. Arch. Allergy Immunol.,167,137-145.2015.

・Yamawaki K., Inuo C.,Nomura T, Tanaka K.,Nakajima Y.,Kondo Y.,Yoshikawa T., Urisu A., Tsuge I.: Multicolor flow-cytometric analysis of milk allergen-specific Th2 cells revealed co-expression of IL-4 with Foxp3. Annals of allergy, asthma & immunology, 2015, in press.

・犬尾千聡; 花粉症と皮下注射免疫療法,アレルギーの臨床,35,132-135.2015.

・犬尾千聡; 口腔アレルギー症候群の免疫療法,皮膚アレルギーフロンティア,12,2014.

・Tanaka K.,Kondo Y.,Inuo C.,Nakajima Y.,Tsuge I.,Doi S.,Yanagihara S.,Yoshikawa T., Urisu A.; Allergen analysis of sea urchin roe using sera from five patients, Int. Arch. Allergy Immunol.,164,222-7.2014.

・Inuo C.,Kondo Y.,Itagaki Y.,Kurihara K.,Tsuge I.,Yoshikawa T., Urisu A.; Anaphylactic reaction to dietary oats, Annals of allergy, asthma & immunology,110,305-6.2013.

・Nomura T.,Tsuge I.,Inuo C. Nakajima Y., Tanaka K. Naruse N.,Suzuki S.,Ando H.,Kondo Y.,Saitoh S., Urisu A.; Effect of Japanese cedar specific immunotherapy on allergen-specific T(H)2 cells in peripheral blood, Annals of allergy, asthma & immunology ,110,380-385 e1.2013.



研究費獲得
2011-2014 犬尾千聡(研究代表者) 文科省科研費 基盤研究C      「ペプチドミルクによる低アレルゲン経口免疫療法の確立」
2013-2013 吉岡奈月(研究代表者) 研究成果最適展開支援事業 A-STEP  「食物アレルギー負荷試験食の開発」
2016-2019 犬尾千聡(研究代表者) 文科省科研費 基盤研究C      「トマト・アレルギー:抗原感作から発症、治癒に至るメカニズムの解明」

メンバー

本間遙子
犬尾千聡(非常勤、小児科学会専門医、アレルギー学会専門医(小児科))
小島隆浩(非常勤、小児科専門医
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